俳優なら知っておきたい!演劇・舞台の用語40選

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演劇とか芸能の世界って専門用語多すぎない…?

こういった表現の世界に飛び込んでみると、専門用語もよく出てきます

私もいきなり舞台演劇の現場に飛び込んだため、専門用語が全くわからず苦労しました。

少しでも事前に知っておけば、初めて遭遇しても慌てることなく対応することができます

本記事では舞台でよく使われる専門用語をご紹介します。

こんな人におすすめ
  • 舞台(演劇やダンス)に初めて出演する人
  • 舞台に興味がある人
目次

お芝居に関する専門用語

アドリブ

台本には書かれていない即興で行う演技のことです。

ラテン語の「アドリビトゥム(ad libitum)」が語源で、「好きなように・気ままに」という意味です。

演劇では、セリフがないパートでのお芝居や、突然のトラブルの回収をしたりする時にもこの言葉が使われます。

まな

トラブルをどう回収するかも演劇の醍醐味…かもしれない

衣装合わせ(フィッティング)

公演や撮影本番の時の、衣装のサイズを確認したり、最終決定をするために行う作業のことです。

先に服の寸法サイズを確認しておき、その後実際に衣装が合うかどうか最終確認として行われます。

規模の大きい作品であれば、何度かフィッティングの機会があり、いくつかある候補から実際に合わせてみて最終決定するケースもあります。

板付き・板につく

舞台上やカメラのフレーム内にいる状態でお芝居を始めることを指します。

演劇では「ここのシーン、暗転板付きで!」という形で使われます。(ちなみに、暗転板付きは、照明がない真っ暗な状態から照明がついた時、俳優が舞台上に立っている状態にしてね、という意味です)

外郎売ういろううり

演劇関係では、早口言葉や滑舌の練習として使われるもの。

元は、1718年に初演された歌舞伎の演目のひとつ。小田原で作られる丸薬「外郎(ういろう)」の薬の効果を、早口言葉で演じるセリフ芸が見どころの演目です。

外郎売で読み仮名付きのテキストもあるので、ちらっとのぞいてみてください。

座長

演劇やドラマで、主演を担う人を指します。稽古を経て本番に臨む演劇界隈ではよく聞く言葉。

座長の中には、撮影や本番中に差し入れをくださる方もいます。

まな

私もいつか…!笑

さくら

公演やイベントステージで、一般のお客さんに紛れ込んでいる関係者のこと。

他にも、お客様を煽るため、煽動的な言動をする人のことも指します。

一説としては、すぐに散る桜のお花見は、無料(タダ)で見れることに例えて、大声で派手な呼び込みをする人は、終わればパッといなくなるから…という説もあるんだそう。

シュプレヒコール

ある台詞を何人かで朗読することです。「シュプレ」とも言われることも。

潤色

物語や文章に手を加え、物語を作り直すこと。特に時代劇で史実に空想上のエピソードを付け加える場合に用いられます。

似た言葉に、「脚色」という言葉もあります。こちらは小説などの書籍を脚本化したり、脚本をアレンジすることを指します。

素読み

台本を受け取った段階で行う稽古のこと。

物語全体を理解することが目的の稽古で、意味や内容を考えず、抑揚や感情を入れずに文字だけを声に出して読みます。

台詞・セリフ

俳優が舞台などの劇中で、登場人物として話す言葉のこと。

戯曲や脚本では、役者の動きを書いた部分を「ト書き」と言い、台詞とト書きで戯曲本文の大部分を占めます。

ト書き(とがき)

セリフ以外の状況や登場人物の行動を説明するもの

演劇関係の関係の専門用語

アングラ演劇

「地下」を意味する「アンダーグラウンド(underground)」を省略したもの。1960年代アメリカで発生した芸術のムーブメントで、反体制の地下運動や大衆文化に対する前衛的な文化の運動。

アンコール

終演後、拍手やかけ声によって出演者に再度の演奏や上演を求めること。フランス語の「Encore」が語源で、「再び」「もっと」という意味。

インカム

イヤホンとマイクが付いた通信機器。和製英語で「インター・コミュニケーション」の略。舞台裏や照明・音響のオペレーションルームで使用される。

オンステージ・オフステージ

オンステージは「舞台上」、オフステージは「舞台裏」を表す。

さしがね

陰からこっそりと人を操ること。舞台で、蝶や鳥などを動かすために使われる黒く塗った竿のこと。

シュート・照明合わせ

本番前に劇場の空間演出照明を決める作業。演出家と照明責任者が焦点や明るさを微調整する。

スタンディング・オベーション

公演終了後、観客が立ち上がって行う熱烈な拍手。全身を使って感動を表現する欧米で生まれた表現。

なぐり

舞台用の大工道具で、一般に「金槌」「トンカチ」「ハンマー」と呼ばれるもの。舞台用のなぐりは柄が長く、釘を打つ際に大きな力を出すことができる。

マチネ・ソワレ

昼公演をマチネ、夜公演をソワレと呼ぶ。フランス語由来で、マチネは朝・午前、ソワレは夕方・陽が暮れた後の時間を指す。

暗転・明転

舞台上の装置や俳優を移動させ、違う場面へ移ること。暗い中で行うことを「暗転」、明るい中で行うことを「明転」と呼ぶ。

暗転チェック

舞台の照明を落とす際、意図しない明かりがないかを確認する作業。非常灯や隙間明かりを潰すことが含まれる。

暗転幕

舞台上で、照明を落とした状態での転換作業を隠すために使用される黒い幕。客席からは見えないように設置される。

音響効果

舞台演劇や映画、テレビ番組などで使われる効果音や音楽。英語で「サウンド・エフェクト」。舞台効果の一部として重要。

楽屋祝い・差し入れ

本番を迎える俳優への気持ちとして、知人やファンから劇場へ持ち込まれるプレゼント。

桟敷

一般の席より高く作られた板敷きの客席。歌舞伎の劇場やお祭り、大相撲の桟敷席などに設置される。

仕込み

演劇の世界で、本番を迎えるための用意全般やそれに要する費用を指す言葉。

尺・寸

尺貫法に基づく長さの単位。演劇界では現在でも尺貫法が主流で、一尺は約30.3cm。

祝い花

劇場のロビーなどに飾られる、送り主の名前が入った花束。出演者や主催者を元気付け、彩るために贈られる。

所作

演技における動作や仕草。特に歌舞伎では、舞踏劇や舞踊そのものを指すこともある。

商業演劇

営利を目的とした演劇。大劇場での公演が多く、スター俳優が主役を務めることが特徴。

小劇場演劇

小さな劇場で上演される演劇。演劇運動の一環として、商業主義から解放された本来の芸術を目指す演劇を指す。

上手・下手

舞台用語で、客席から見て右側が上手、左側が下手を指す。身分の高い役は右(上手)に配置されることが多い。

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新劇

写実的でリアリズムを重視する演劇のジャンル。ヨーロッパの近代演劇に影響を受けた新しい演劇スタイル。

千秋楽

興行の最終日。長い年月を表す「千秋」という言葉に由来し、縁起の良い「亀」の字を取り入れて「千穐楽」と表記されることもある。

打ち上げ

芝居などの公演終了後の宴会。一般にも普及し、会合後の飲み会を指す言葉として使われる。

大道具・小道具

舞台装置を指す言葉。大道具は大掛かりなセット、小道具は細々した物や道具を指す。

奈落

劇場の舞台床下にあるスペース。通路として使われるほか、回り舞台や迫りなどの舞台装置がある。

奈落に落ちる

不幸のどん底に辿り着くという意味。舞台の奈落が語源で、江戸時代には前科者などが働いていたことから生まれた言葉。

表方・裏方

劇場での仕事を分ける言葉。客席側を「表」、楽屋側を「裏」とし、それぞれで働く人を「表方」「裏方」と呼びます。

まとめ|演劇やお芝居の専門用語はまだまだある

ざっと専門用語をご紹介しましたが、いかがでしたか?

こうした言葉は現場に入ってから理解する人が多いそうです。少しでも知っていると、「お?知ってるのか」とちょっとだけ得をするかもしれません。

他にもまだまだ紹介しきれないくらいの専門用語があります。ぜひ調べてみてくださいね。

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