他人軸で生きるの、しんどい
つい人の顔色をうかがってしまう
などなど、自分よりも他の人を気にしてしまって、気づけば「しんどいな~」と感じている人、いるのではないでしょうか。
私も20年以上、人の顔をうかがって、周りに合わせて生きてきました。
何か言いたいリクエストがあっても自分が我慢して、気づけばストレスになり爆発してしまう始末。
(中学の成績表で担任から「ため込んで爆発するところがあります」とコメントをもらったことも)
20才を超えても、
友人「何やりたい?」
私「うーん…(相手の顔色をちらっ)なんでもいいよ〜」
思っていることはあっても、他の人の顔色を見て、自分の意見は言わない。
自分が我慢することでこの場がおさまるなら、このくらいの我慢は平気。
そう思いつつ、歳を重ねてきました。
ですが、ある時「何考えているかわからないよね」と、言われることが増えてきました。
自分がどこか息苦しさを感じ始めたこともあり、少しずつ、自分の意見を持つ・発信する練習をすることに。
今では相手の顔色を見て我慢したり、できない自分を卑下してしんどくなることはなくなりました。
というわけで!今回はつい他人軸で考えてしまう原因と、「自分軸で生きる」ための練習3つ(私の体験談も添えて)お届けします。
注釈
私が独学で心理や演劇を学び、それを元に私自身が抱えていた心理的なトラウマ・悩みを改善した体験を元に、今回の記事を作成しています。
医療関係や大学で専門的に学んだわけではないため、実際に試したことによる悪影響などには責任をおいかねます。あらかじめご了承ください。
- 他人軸で考えてしまう原因・理由
- 他人軸から自分軸へ変わっていくためにできる事
- 他人軸思考から抜け出したいあなたへ。持ってほしい「心のお守り」
そもそも他人軸とは?特徴って?
そもそも他人軸って何?
わかりやすく説明していきますね。
他人軸とは?
他人軸とは、「周囲の人がどうしたいか・どう考えるか」を基準に判断・行動することです。
私たちはいろんな人との関わりの中で、日々仕事をしたり、生活をしています。
「周囲の人がどうしたいのか」を考えるのは大切。
ですが、自分の考えや意見を引っ込めてまで、判断・行動すると、その積み重ねがやがて歪みに代わっていきます。
周りに合わせた行動ばかりになると、本当の自分の気持ちや、どうありたいのかが、わからなくなってしまいます。
また「こうしなければならない」といった枷(かせ)で自分を縛ってしまうため、自分の意見や気持ちを人前で出しづらいです。
他人軸の人の特徴3つ
ここからは他人軸の人の特徴をお届けします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
1. 自分のやりたいこと・好きなことが言えない
他人軸で行動している人のアンテナの感度は、自分の周り(他の人、周りの環境)が100に近い状態。
自分が何を感じているのか感じる力が鈍くなっている可能性があります。
そのため、自分の気持ちや考えを聞かれる質問が来ると、言語化が出来なかったり、決める事が出来ないことも。
自分に自信が持てないため、何か自分の意見があっても「他の人はどうなの?」と周りの意見が気になってしまいます。
2. 嫌われないように我慢・諦めている
他人軸になると、自分の判断に自信が持てないため、他の人の意見に合わせて、“いい人”になろうとしがち。
その過程で、自分が本当にやりたいことは飲み込んで、他の人の意見を優先してしまうため、「何も言えない自分」に苦しさを感じてしまいます。
3. 他の人と比べて凹んでしまう
自分よりも、他の人のことに目が行きやすい分、自分よりも優れている人に出会うと、敏感に反応してしまいます。
また自分に自信がないために、「どうして自分はできないのだろう」と自己否定してしまうことも。
他人軸思考で考えてしまう原因
他人軸で考えてしまう原因は、多くが「幼少期からこれまでの経験・環境」にあります。
なぜなら、これまで出会った人とのかかわりや、その中で作られた価値観が基礎となって、今のあなたを作り出しているからです。
1. 過去のトラウマ
自分で何気なくやってみたことや、決意して取り組んだことが、周りの人に大きな迷惑をかけてしまった。もしくはすごく怒られてしまった。
この結果、人に言われてすごく傷ついた出来事がもとになって、自分がやることや決断することに自信を持てなくなり、やがて他人軸になってしまう場合があります。
私も学生時代は相手の話を聞かずに、一方的にしゃべり倒す節がありました。
結果「人の話を全然聞かないよね」と言われ、どうしたらいいかわからず、自分からの発信が苦手になってしまったことがあります。
人から言われた言葉で傷つくことあるもんね
2.家族や友人に否定され続けた(褒められた記憶がない)
父親や母親に、何か伝えてみたとき「それはダメ」「そんなことやっても無駄」などいわれたことはありませんか?
こういった経験が積み重なると、やがて自分がやりたいと思っても、過去の否定が原因となり、発信しても無駄だなと刷り込まれてしまいます。
また小学校の頃、親に褒めて欲しくてテストを頑張ったのに、何もいってもらえなかったり。
こうした小さい時に頑張りを認めてもらえなかったという経験も、他人軸になる要因の一つです。
なるほど…
3. 自分で何か決める事がなかった
周りによく気が付く人がいると、先回りして準備ややってくれることが多くあります。
ですが、こういったことが増えてしまうと「自分で決めて行動する」機会が減ってしまう可能性も。
他の人が決めたことにしたがって行動することが当たり前になるため、他人軸になってしまいます。
自分で決める経験って大事なんだね
「感情がわからなくなった」他人軸思考の私の話
他人軸になる原因などをここまで書いてきましたが、ここで少し私の体験談も残そうかなと思います。
私自身はもともとTHE他人軸で行動判断するタイプ。
親に何かしたとき、特に褒められたことがなかったこと、すぐに怒られる環境だったため、徐々に親の顔色を見て行動するようになりました。
大学生の時、パン屋のアルバイトで「連休の人手が足りないから」と断われず、フルタイムで10連勤していたことも。
ですが、レジ打ちで苦手タイプのお客さんを対応していた時、自分の感情がわからないことに気づきました。
分厚いすりガラス越しに、自分の感情を眺めている感じ。
いくらでも好きなことはデータベースのように蓄積できるのに、自分はなにを感じているのがわからない。言葉にすることができない。
モヤモヤしてるものはあるけど、言葉にできないしんどさを誰かに聞いてほしかったです。
でも、兄弟もおらず、普段から会話がない親には相談できない。友達に言うにしても、重い内容かも知れないから、できるなら他の人がいい。
そんなこんなで、Yahooの知恵袋に相談しました笑
相手の感情がわからない。
母と口論になったときは、大体私の意見は否定されることが多いため 今でもたまに自分が何なのか、わからなくなることがあります。
はっきりと相手や自分の感情を感じ取れるようになるにはどうすればいいですか。
回答は1つだけ、つきました。でもその1つが5年以上、心を支えてくれた言葉になりました。
自分の感情、考えが正しいのか分からなくなっているように読み取れます。 自分のですら分からないのですから、当然他人のも分かりません。
否定しかしない人の側ではきっとあなたは潰されます。
見えない鎖に縛られている必要はありません。 頑張ってください。
この頃から、いつかは一人暮らしをするんだと決意。その後に、演劇に出会って、今につながっています。
ネットの世界なので、決して会うことはないと思います。
だから、今度は私が誰かのお守りになるものを届けられたらな〜と思い、このブログを書いています。
1年で「自分軸」を手にいれる練習3つ
自分軸で過ごすにはどうしたらいい?
ここからは20年以上他人軸で生きてきた私が、1年で自分軸を手に入れた練習方法をお届けします。
これできそうと感じたものから、取り組んでみてください。
私が自分軸を手に入れられた流れは、次のような流れでした。
誰かに聞いてもらえる人がいるなら、話を聞いてもらってもOKです。
さすがに聞かれるのは…と感じるなら、ノートやスマホのメモアプリに書き出してみるのも効果的です。
私はよく無印良品のA5ノートを持ち歩いて書き出しています。
ステップ①:自分の気持ちに目を向ける・気づく
ここはまず「自分の気持ちに、自分で気づけるようになる」ステップです。
私が実際にやってみて、よかったな〜と思った順に書いています。今の自分にあったところをつまみ食いする形でもトライしてみてください!
1. 今心に浮かんだことを紙に書く
まずは紙に自分が感じていること、思い浮かんだ言葉を書き出してみます。
単語でも、文章でもOK。自分の中に浮かんだものに、言葉を当てはめてみる練習です。
2. 自分の感情に気づく+その気持ちを繰り返すだけ
他人軸だと、自分に自信が持てず、うまくいかない気持ちが芽生えると、つい自分を攻撃しがち。
ここでは、まず自分を攻撃するのをやめて、ただその気持ちに気づく(事実だけをみる)練習をしていきます。
例えば、うまくいっている人の話を聞いて、焦ってしまったとします。
「なんでこの人はここまでできてるのに、私はできてないのだろう」と思うかもしれません。
それでOKです。「あ〜私今、あの人の話を聞いて焦っているな(悔しいと思っているな)」と第三者の視点で眺めてみる。
これができるようになれば、少しずつ負の感情から自分を傷つけることが減らせます。
ステップ②:日常で自分が心惹かれるものに気づく
日常生活で目に入ったもので、惹かれたものが見つかったら、何が気になったか振り返ってみましょう。
きっと一瞬でも惹かれたということは、言葉にはできないけど、何か理由があります。
ステップ③:自分のやりたいを書き出してみる
少しずつ自分の気持ちや考えを言葉にすることができるようになったら、きっと自分のやりたいことも汲み取れるようになります。
日常の中で「今度の日曜日、水族館に行きたい」と思うことがあったら、それをメモアプリにでもノートにでも書き出してみてください。
休みで1日自由だな〜という時や、1時間自由時間がある時に、そのリストの中から、できそうなものを選んで実行するだけ。
これの積み重ねで「自分でも、判断して実行する」練習をすることができます。
ステップ④:他人軸で判断・行動していることに自分で気づく
友人や知り合いと、外へ出かける機会があれば、そこも自分軸を作る練習にできます。
例えば、カフェやレストランでメニューを注文する時。自分が本当に食べたい・飲みたいと思って選べているかどうかを振り返ってみてください。
もし他の人に合わせてしまった結果だとしても大丈夫です。振り返ってみて「他の人に合わせてしまったな」と気づくことが大切です。
番外編:他人軸の原因になっている人から、物理的に距離を置く(一緒にいる時間を減らす)
他人軸にならざるを得ない原因が、あなたの近くにいるなら、できるだけ距離を置いてください。
私の場合は、親からの否定の影響が強くありました。そのため最初は家にいる時間を短くして、引越しの資金が貯まった今では、一人暮らしをしています。
他人軸から、自分軸にシフトするためには、自分が安心できる場所を持つのが有効だと思います。その場所があるから、自分を振り返ったり、考えたりする余裕を持つことができます。
まとめ|今は他人軸でも、自分軸になれます。まずは自分の気持ちに気づくところから
私も他人軸で行動していたため、自分の意見や感想を発信することができませんでした。
でも、少しずつ自分の気持ちに気づく、今自分が何を感じているのかを察知するアンテナを作ることで、自分軸にすることはできます。
1年で「自分軸」を手にいれる練習4ステップ
ステップ①:自分の気持ちに目を向ける・気づく
- 今心に浮かんだことを紙に書く
- 自分の感情に気づく+その気持ちを繰り返すだけ
ステップ②:日常で自分が心惹かれるものに気づく
ステップ③:自分のやりたいを書き出してみる
ステップ④:他人軸で判断・行動していることに自分で気づく
番外編:他人軸の原因になっている人から、物理的に距離を置く(一緒にいる時間を減らす)
この記事が少しでも役に立てば幸いです!
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