入社した会社での配属辞令。
希望の配属先じゃなかった…
予想外の部署に納得できない人や、自分が働きたくない部署への配属が決まった人もいるかもしれません。
私も新卒時代の会社で同じような経験をしたことがあります。
私は耐えたのち、希望部署に行けました
同じ状態になっている人へ、この記事を通して、少しでも何か前に向けるものを届けられたらと思います。
- 希望以外の配属=能力不足じゃない
- 希望じゃない部署に配属が決まった理由=他部署への適正・人数の関係・若返り狙い
- 配属ガチャでハズレ部署に当たったら?選べる選択肢は耐える・相談する・転職する
- 【体験談】数字アレルギーの私が経理に配属された話
希望と違う配属=能力不足じゃない
まず希望の部署に配属されなかった=「あなたの能力が劣っているわけでない」です。
特に新卒入社後、最初の配属は“運”です。
会社側だって、正しくあなたの能力を見極めることはできません。
配属は、
- 今の配置や今後の経営方針など《会社側の事情》
- 面接や研修期間中のあなたの様子・評判を踏まえた《会社からみたあなたの能力》
- あなた自身の今後の希望
これらの3つの要素が絡み合って決まっています。
また、最初の配属で希望の部署にいけなかったからといって、そこで終了、ではありません。
一般職・専門職であれば、仕事や勤務先はある程度コントロールできます。
ですが、「総合職」は、転勤あり・どの部署にも異動あり。
「なんでもなれる可能性がある」分、ハイリスクハイリターンな職種です。
私も「何にでもなれるってええやん!」と思い、総合職で入社。
研修期間中は同期の中でもかなり努力した方だと思っていましたが、まさかの希望外の部署配属で、最初はめちゃくちゃ落ち込みました。
【元人事が思う】希望の部署に行けなかった原因3つ
なんで配属希望が通らなかったの…
きっと納得できない配属先だと気になってしまいますよね。
元人事が思う、「希望の配属先に行けなかった理由」を3つご紹介します。
必ずしも当てはまるわけではありませんが、「もしかしたらこういう理由があったのかな」といった手がかりになれば幸いです。
原因①:他の部署に適性があると考えられた
会社側が配属先を決める時、会社全体の人員配置や方向性と、その社員が持つ能力を踏まえて決めていきます。
また総合職の中でも新卒1年目は、まだまだ可能性を探りやすい時期。
そのため、会社側からみて「もしかすると、こっちにも適性があるかも」と考えての配属決めになることも。
原因②:希望の部署はすでに人が足りていた
会社は利益を追求する組織です。
冷たい言い方になってしまいますが、会社にある資源(ヒト・もの・情報・お金・技術)を無駄をなく、使うのが重要です。
つまり、希望の部署の人手が足りていれば、それ以上の人は必要ないとも言えます。
また人気のある部署の場合は、競争も起こりやすく、希望したからといっても必ずしも入れるとは限りません。
原因③:新しい風を入れたい会社側の気持ち
会社の体質を“ええ感じ”に保つには、玄人と新人のバランスも大事です。
玄人ばかりの集団になると、玄人の目線に偏ってしまいます。新米ばかりの集団でも同じことが言えますね。
そのため、若返りをはかりたい部署であれば、そこに新入社員を配属させることもあります。
逆にそういった部署に配属されてしまった側としては、「なんでこんなに古いんや…」と感じてしまう場合もあると思います。
希望じゃないハズレ部署を引いたらどうする?
希望じゃない部署だったらどうしたらいい?
希望じゃない部署に配属となった時、何ができるのでしょうか。
私が思う4つの選択肢と、そのメリット・デメリットをお届けします。
選択①:その部署で仕事をする
納得は行かないかもしれませんが、まずは「やってみる」。
もしかしたら、自分が気づけなかった可能性が見つかるかもしれません。
でも正直、納得の行かない配属なので、やる気が出なくて当たり前です。
だから「ミスなくできるようになる」でOKです。
新人目線での提案とかやらなきゃ、って思わなくて大丈夫です。
やる気を持ってとか、モチベーションを持ってとか、くそくらえです。
仕事が好きになれないうちは、意識高い系の行動ができなくても、へこむ必要ないです。
この時に大切にして欲しいのは「会社に出勤してる私、えらい!」と褒めてあげること。
目の前の仕事に真剣にならなくていいです。言われた通りにできたら満点です。
選択②:その部署で仕事をする+上司(周り)に希望を言い続ける
配属された部署でとりあえずやってみると、いろんなものが見えてきます。
- その仕事に合う・合わない
- 希望部署にやっぱり行きたいかどうか
なので、2〜3ヶ月くらいやってみても、その仕事が合わないなと感じてしまうのであれば、「この部署に行きたいです!」と声を上げ続けるのは、ありだと思います。
その時に大切なのは、そこの部署で与えられた仕事は最低限ミスなくこなすこと。
やる気がないからといって、配属先の仕事でミスを連発してしまうと、ネガティブな意味での異動に繋がりかねません(実際にこういった例も目の当たりにしました)。
希望通りの部署に、プラスの配属をしてもらうためにも、目の前の渡された仕事は最低限ミスなくこなしたうえで、希望を言い続ければ、上司にも本気度は伝わりやすくなります。
ただ、配属はその時の会社の事情によっても大きく変わります。
時間がかかる可能性もあることを理解しておきましょう。
選択③:希望部署に生かせるものを持って、交渉(相談)する
こちらは、②の選択肢と似ているものになります。
違う点としては、上司に説得力を持って相談できること。
仕事って細かく要素分解すると、1つくらいは他の部署でも生かせる部分があります。
例えば、経理に配属された人が、本当は商品企画に行きたいとして。
経理って日々の経費や売り上げを記録・管理している部署だからこそ、そこで数字の見方や感覚を身につけておけば、商品企画でも予算を踏まえた提案ができる、といった具合です。(少し無理矢理かもしれませんが)
この選択をするのであれば、「希望の部署でどんなスキルが必要なのか」を踏まえた上で、日々の仕事に取り組むことができるかもしれません。
他にも、自分で次の部署に繋がる勉強をしたうえで行動を起こすのもありです。
そういった今いる環境で得られるものや自ら学んで吸収したうえでの、異動の相談であれば、②の選択よりも説得力を持った相談ができるのではないでしょうか。
選択④:転職活動を始める
②や③の選択肢は、いずれも時間をかけて相談するもの。
異動がいつ叶うかは、誰にもわかりません。下手すると年単位で時間がかかる可能性もあります。
ですが、20代の時間はとても貴重。どうしてもやりたいのであれば、転職をするのもありだと思います。
大学を卒業してから3年以内であれば、第二新卒として転職もできます。
これを逃してしまうと、即戦力としての中途採用になり、選択肢もぐんと減ってしまいます。
もしやりたい仕事が具体的に決まっているのであれば、転職サイト に登録して似た求人で必要な経験・条件を調べてみてください。
その上で、自分が今の持っているもの・今の部署で得られそうな経験がないかを洗い出してみるのもありです。
もし自分の向いている仕事を客観的に知りたいのであれば、相性転職 の適職診断を利用するのもおすすめです。
希望部署とは違う部署に配属された私の体験談【耐えた→希望部署にいけた】
ちなみに参考までに私の経験談も少し書いてみようかなと思います。
私は数字が苦手で、「経理はいやです」と人事の方に伝えていました。
ですが、配属は経理。しかも簿記の知識もない状態での配属でした。
「会社の数字を見れるようになって欲しいから」との理由での配属と教えてもらいましたが、やる気が出るわけもなく…笑
といって、転職する元気もなかったので、「とりあえずやろう」の精神でした。
やる気のない仕事を乗り切った私の方法
数字は苦手。簿記も知らない。事務仕事とか苦手。
そんな状態から、どうやって乗り切ったかと言えば、正直「時間はどうせ過ぎてくれる」のと、「仕事を一通りできるようになろう」と「苦手な事務作業を仕組み化」の3つでなんとかしました。
あと、私が乗り切れたのは、同じ部署に愚痴を聞いてもらえる先輩がいたこと。
やる気のない仕事を乗り切った方法
- 時間はどうせ過ぎてくれる
- 仕事一通りできるようになろうマインド
- 苦手な仕事は仕組みを作って回す
- 話を聞いてもらえる人を作る
「頑張ってるね」「初めてなのにね」など、事情をわかったうえで話を聞いてもらえる人がいたことはかなり大きな力になりました。
まとめ|配属ガチャに外れたら、「耐える・時間をおく・転職(辞める)」
今回は、納得のいかない配属先に決まった時の会社側の事情や、できる選択肢をご紹介しました。
希望以外の配属って…
- 能力不足が原因とは限らない
- 能力の可能性を探りたい
- 希望部署の人数が十分
- 配属先の若返り狙い
- 希望じゃない部署に配属されたら
- その部署でとりあえずやる
- 上司に希望を発信し続ける
- 結果を持って上司に相談する
- 他の会社に転職する
この記事が少しでも参考になれば幸いです!
コメント