
今度舞台を見に行くんだけど、服装って気をつけたほうがいい?
舞台観劇は生のお芝居ならではの息遣いや表情・しぐさを見れるのが醍醐味です。
ですが舞台のチケット代は5,000円前後から、高いものは2〜3万円の作品も。気軽に行けない分、舞台を見に行くって観劇へのハードルを高く感じる人も多いです。
最近では漫画・アニメ・韓国作品を原作とした舞台作品が増え、舞台を見に行くときの服装で悩む人もいるのでは…?
観劇に厳格な服装のルールやマナーはありません。ですが舞台はリアルでお芝居を見るため、観劇時の服装で押さえておきたい注意点があります。
本記事では、毎週演劇を見に行く現役の舞台俳優が「観劇時に気をつけたい服装のマナー」をお届けします。
早速ですが結論は以下の通りです。
この記事を書いた人

- 5年間で20作品以上の舞台に出演している現役の舞台俳優
- 商業・小劇場の出演経験あり
- 元は地方から東京の舞台をみに来ていた舞台ファン
舞台観劇時の服装・髪型のポイント8つ
基本的なルールとして観劇時のドレスコードはありません。
ですが、生のお芝居や音・照明のリアルパフォーマンスを楽しむために、観劇の服装選びの5つのポイントをご紹介します。
1. 音・反射するものはNG

舞台は出演者の演技に加えて、音や照明、舞台装置などいろんなものが組み合わさって一つの作品になっています。

「客席のお客さんも、舞台作品の空間を作っている」という俳優さんもいます!
そのため舞台上のセリフや音楽に集中するためにも、客席で目立つ「音」や「光」はできるだけ避けましょう。
特に注意したいものは
- ウィンドブレーカーなどのシャカシャカ音がなる素材の服
- ジャラジャラと響くピアスなどのアクセサリー
- キラキラ反射するスパンコール
こういった「音が鳴りやすい」「ちょっとした照明で照り返しがある」ものは避けてください。
少し動くだけでも周囲の視線を奪い、他の人の集中力を奪う原因になります。
舞台への没入感を損なわない、静かで落ち着いた装いを心掛けましょう。
2. 体温調整しやすい服装

劇場内は冷暖房がしっかり効いていることが多く、体温調整がしづらい服装だとせっかくの観劇が楽しめない原因になります。
また演目によっては、1〜2時間ずっと座りっぱなしになるケースもあるため、コンパクトにたためるアイテムだと安心。
そのため、
- カーディガン
- ストール
- ジャケット
「さっと着脱できるアイテム」があると安心です。
長時間座っている間に暑くなったり寒くなったりしても、重ね着や羽織り物があれば快適に過ごせます。
3. 着物は帯の厚さに要注意

せっかくの観劇、着物(和服)で行くと特別感が出ます。
ただ着席した時に帯の厚みで背もたれにしっかり寄りかかれず、前のめりになってしまうケースがあります。
前のめりでのご観劇が後方の視界をどれくらい遮るか、動画で検証してみました🎥舞台『千と千尋の神隠し』で博多座が初めての方もいらっしゃると思いますので、ぜひ事前に知っておいていただければ幸いです。後列にお子様がいらっしゃる場合は特にご配慮くださいませ🙇 pic.twitter.com/ZmlxQhOOAZ
— 博多座 (@hakatazatheater) April 29, 2022
前のめりになってしまうと、後ろの座席の人の視界がかなり塞がれてしまいます。
そのためもし観劇に着物(和服)を着るのであれば、半幅帯の貝の口やカルタ結び、お太鼓結びなど、厚みがでない結び方にしましょう。
4. きつい香りの香水は避ける

演劇作品の多くは、短くて1時間、長くなると4時間くらいの作品もあります。
隣の人との距離が近い状態で、長時間同じ座席で過ごすため、周りの思いやりも持っていきましょう。
中には香水の香りが苦手な人もいます。
上演中は物語や役者の表現に集中したいのに、強い匂いのせいで気が散ってしまう人も少なくありません。
観劇するときの香水は避ける方がベターです。
5. アップスタイルはNG

観劇のとき、高い位置でお団子や盛り髪にすると、後ろの席の人が舞台を見づらくなる原因に。
劇場によって見え方を計算して設計されている場合もあり、アップスタイルの髪型は視界を大きく遮ってしまいます。
せっかくの舞台をより多くの人が楽しめるよう、髪は低めにまとめるヘアスタイルか、髪をおろしたスタイルがおすすめです。
6. ダウンやコートは預けるorたためるもので

冬場や寒い時期に欠かせないダウンやコート。
ですが客席に持ち込むと場所をとるうえに布のガサガサ音がしたり、周りの人の鑑賞の妨げになるときもあります。
可能であれば、クロークやロッカーに預けるのがおすすめです。
もし預けられないときは、客席に行く前に脱いで畳んでおくようにしましょう。
7. 主張が激しいファッションはNG

派手な色合いの服や視線を奪うファッションは、舞台観劇のときに周囲の集中力を妨げる一因になります。
推しへの想いは大事ですが、舞台観劇のときは居合わせたみなさんで楽しめるように、ファッションは控えめでいきましょう。
舞台を観劇する髪型マナーは?おすすめの髪型は?
舞台を観劇する時の髪型のマナーやおすすめの髪型のポイントは以下の3つです。
1. まとめる位置は頭頂部よりも低いところで

劇場は座席の場所によっては、人の視界に入ることもあります。
まとめ髪をするときは、低めのポニーテールやお団子、ハーフアップなどがおすすめです。
2. ヘアアクセサリーは小さめのもので

観劇するときはヘアアクセサリーも要注意です。
頭から出るほど大きなヘアアクセサリーや照明が反射しやすいものは、演出の妨げや後ろの列の鑑賞の妨げになります。
ヘアアクセサリーをつける時は反射がないマットなもので、手をグーにしたくらいの大きさのものを選びましょう。
3. 帽子は開演前までに脱ぐ

おしゃれして帽子をかぶるのはOKですが、客席に入る前に必ず脱ぎましょう。
高さのある帽子は後方の視界を大きく遮り、舞台演出への集中を乱す原因にもなります。
舞台を観劇するときの服装マナーは?おすすめの服装は?
舞台を観劇する時の服装のマナーや、おすすめの服装のポイントは以下の3つです。
1. カジュアルすぎない綺麗めなもの

観劇するときは、オフィスカジュアルのようなシンプルでシックな服装がおすすめです。
具体的には、ブラウスやニットにパンツ・スカートの組み合わせや、シックなワンピースが挙げられます。
2. 音や光を放つ素材は避ける

舞台は照明や音も演出を支える命のひとつです。
そのためシャカシャカ音が鳴りやすい素材の服や、スパンコール・ラメ系の光りやすいアイテムは避けましょう。
3. 長時間座っても平気なゆとりのあるもの

舞台は長いものであれば4時間も上演される場合もあります。
そのため締め付けがないゆとりのある服を選ぶのがおすすめです。
また冷暖房の調整がしやすいように、カーディガンやストールも持っておくと体温調整がしやすいため安心ですね。
まとめ|観劇時の服装、何を着ていけばいいの?髪型は?
本記事では舞台観劇時の服装マナーについてお届けしました。
この記事が少しでも参考になりましたら、幸いです!
他にも舞台を見る方に向けた情報をお届けしています!ぜひのぞいてみてください!
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