最近ご飯行った時に、劇団の先輩が領収書をもらってるのをみた…あれって何になるの?
最近「経費」の話を聞くけど、何が経費になるのかわからない
毎年2月の半ばになるとやってくる確定申告。中には、「これどうしたらいいのかわからない…」と確定申告をそのまま放置している方もいるのでは…?
その確定申告の中でも、一番ややこしいのが「経費」のこと。
本記事では、経理経験もある私が、役者活動で経費に当たるものや、確定申告で困らないための整理方法をご紹介します。
- 役者活動の収入分を確定申告する方法を知りたい人
- そもそも「経費」が何になるかわからない人
- 次回の確定申告で困らないために、今からできることを知りたい人
経費ってそもそも何?
そもそも「経費」って何?
結論、経費とは「事業をするとき、収益を得るために必要な費用」のことです。
例えば営業の人が、仕事の出張で東京から北海道に一泊二日で行ったとします。この時かかる費用には
- 自宅から空港までの電車運賃
- 飛行機代
- ホテルの宿泊代
- お客様先にいく交通費
- お客様先に訪問するときの手土産代
- 出張中のご飯代
- お客さまとの飲み会代
などが挙げられます。
つまり、「経費で落とす」とは、こうした費用を事業のための費用として計上すること、とも言えます。
なんで経費で落とす必要があるの?
経費=確定申告で支払う税金を減らす、イメージです。
確定申告で必要な数字が2つあります。
- 収入=アルバイトや、役者活動でのギャラなど
- 支出=役者活動にかかった費用リスト
アルバイトなど、給料としてもらうお金の場合はあらかじめ「控除(決められた金額を税金の計算から差し引くこと)」されています。
この2つの数字を、決められた税金を算出する式に当てはめて、その年払う税金が決められていきます。
つまり、確定申告の時に「この金額は仕事のために使った費用なので、税金を算出するときは除外してくださいね」とするのが、経費で落とすという意味です。
確定申告ってつまり…?
ここでは「払いすぎた税金分を返してもらうこと」という理解でOKです。
詳しい内容は、実際に調べてみてくださいね。
経費にできるポイント=「俳優活動に必要かどうか」
経費にできるのは「仕事のために使った費用」であることが大きな基準です。
そのため、今回であれば俳優としての活動に必要かどうか、が判断の基準になります。
またこの時、経費にするには具体的な詳しい理由も必要です。
俳優活動の経費できるもの8つ
具体的にどんなものが経費にできるのか、次でみてみましょう。
1. 交通費(旅費交通費)
オーディションや撮影現場や稽古場に向かう電車運賃、新幹線代、バス代などは、収益を得るための「経費」と言えます。
ただ電車やバスは小さい金額な上に、人によっては頻繁に利用する人もいるはず。
そのため、プライベート用と活動用の交通系ICカードを用意して使い分けるのが便利です。
モバイルSuicaがおすすめの理由
ちなみに私は、プライベート用をSuicaカードで、俳優活動用はモバイルSuicaで使い分けています。
モバイルSuicaは、クレジットカードでもチャージができるため、残高が少なくても改札を通過→電車の中でチャージできるのが大きなポイントです。
どうしてもチャージできる余裕がないけど、急いで行かないといけない時などは本当にありがたい…!
おすすめは楽天ペイ経由でのチャージ。1度設定すると、あとはチャージ金額を設定して都度チャージをするだけでとても便利です。
\ やるなら今すぐに/
2. 何か打ち合わせや作業をした時のカフェ代・食事代(会議費 or 交際費)
スタバなどで作業をしたり、打ち合わせをしたときのカフェ代も経費にすることができます。
ただし場合によっては経費にできないことも。
ケース①1人での利用:「飲み物のみ」は経費OK。食べ物は経費NG。
コーヒーなど飲み物だけであれば、経費にすることができます。
例えば、台本チェックをした、役作りに必要な書籍を読んでいた、資格取得に必要な勉強(自己研鑽は除く)をしていた、などです。
ちなみに、カフェでパスタを食べた時などの食事の場合は経費にできません。理由はプライベートとして見なされるからです。
※グルメ関係の仕事をしている人の場合は、調査に必要な費用として経費にすることができます。
ケース②2人以上での利用:「飲み物も食べ物も経費OK」
1人の時と違って、複数人での利用の場合は飲み物だけでも、食事があっても、経費にすることができます。
理由は、食事をしながら打ち合わせを行うこともあるため。
ちなみにこの場合は、誰とどんな目的で打ち合わせをしたのかレシートの裏にメモしておくと安心です。
3. 美容院代、メイク代(美容費)
舞台や撮影に向けた美容院や必要なメイクアイテムの購入も、経費にすることができます。
4. 衣装代(衣服費)
こちらも舞台や撮影に向けた俳優活動に必要なものであれば、経費にすることができます。
5. 映画や演劇のチケット代(研修費)
映画や演劇の観劇チケット代も、俳優活動をしている人は経費にすることができます。
え?そうなの?!
なぜならいろんな作品をみて学ぶことも、俳優の研鑽につながるからです。そのため、映画館や演劇の劇場でチケットを購入するときは、必ず領収書もお忘れ無く…!
また、AmazonプライムやNetflixなどの動画配信のサブスク料金も経費にすることができます。
6. 通信費(スマホ代、インターネット代など/通信費)
電話代や携帯電話代、インターネット使用料も経費として計上できます。
ただし、通信費も自家使用分がある場合は支出した金額の100%を経費として計上することができません。そのため、按分(プライベートと俳優活動で分けて計上)する必要があります。
按分する方法って?(プライベートと俳優活動で分けて計上すること)
按分は、自分の感覚で大丈夫です。プライベートが8割・俳優活動が2割と感じるのであれば、この場合2割が経費となります。
例えば、スマホ代を月に5000円払っているとして
大体1か月に俳優活動で使うのは3割くらいかな
と思うのであれば、
5,000円 × 30% = 1,500円
この1,500円が経費になります。
7. ワークショップ代・レッスン費用(研修費)
演技力や技術を磨くためのこうした費用も経費にすることができます。そのため、できるだけ領収書を残しておくようにしましょう。
8. 会計ソフト・請求書作成ソフトなどのITソフト
俳優活動などで使った費用を記録する会計ソフトも「収益を得るために必要なもの」のため、経費にすることができます。
どうやって領収書を管理すればいいの?
少し面倒ではあるのですが!私は、月別で現金・クレジットカードの支払方法別に分けて保管しています。
最初は全くわからなかったため、こちらのYoutubeを参考にしていました。
まとめ|うまく経費を利用して、払う税金を少なくしましょう
本記事では「経費について」お届けしました。
- 経費=俳優活動に必要な費用のこと
- 経費を計上することで、確定申告時に支払う税金を減らすことができる
- 経費の基準は「収益を上げるために必要かどうか」
- 飲食関係の経費は人数によって基準が変わる
- 電車はICカードを使い分けることで、記録を楽にしよう
この記事が少しでも役に立ったら嬉しいです!
コメント