現役舞台俳優が選ぶ「演技初心者向け」おすすめ本12選

本サイトで紹介している商品・サービスなどの外部リンクには、アフィリエイト広告を利用しているものがあります

お芝居をはじめたばかりの頃に悩むのが…

お芝居ってどうやって学んだらいいの?

ということ。

私は学校で学ばずに、いきなり舞台の世界に飛び込み、見よう見まねで学んできたので、しょっちゅうこの悩みと戦っていました。

>> 演技経験なし・養成所なしで社会人から演劇界に飛び込んだ私の話

ですが、「自分だけの力で学べること」って圧倒的に少ないです。一緒になった、女優や俳優の人を必死に観察して何か学ぼうとしても、どうしても取りこぼしてしまうことはあります。

だからこそ、ワークショップに通ったり、演技関係の書籍をとにかく読み漁りました。

先人たちの視点を借りて、自分なりに噛み砕いていく中で、少しずつ演技をしている時の感覚も変わっていきました。

でも演技本ってめちゃくちゃ多いし、アルバイトや洗濯とか他にもやることがあると、正直全ての本を読むって、ハードルが高いと思います。

あと、

でも本を読むのって苦手…

きっと読書が苦手な人もいると思います。そんな方へ漫画版の書籍も選んでみました。

今回は、30冊近く読んできた中で、お悩み別に分けておすすめ演技本をお届けします。舞台役者さんや、映像役者さんなど、いろんなフィールドで活動するすべての俳優さんにお届けしたいものばかりです。

こんな人におすすめ
  • これからお芝居を学んでみたい人
  • 学校や養成所以外でも自分で演技を学べる方法はないかと考えている人
  • 演技基礎を勉強している人
  • 独学や今の学校・養成所での学びに限界を感じている人
目次

演技の基礎を学ぶ:おすすめの演技入門書3選

まずは演技基礎を学ぶうえで、いまなら知っておきたいと思う知識や、初めての現場で不安にならないために知っておきたい知識が詰まった3冊をご紹介!

「演技と演出のレッスン」:魅力的な俳優になるために

まな

台本をもらってから、どうやって役にアプローチしたらいいの?

お芝居をみている時に何か違和感を感じるけど、その原因がわからない。

演技って何をするの?

など、こうした悩みがある人におすすめな1冊。

私も演劇を初めて間もない頃に買っては、マーカーで線を引いたり、書き込んだりしてめちゃくちゃ参考にしていました。あと、きっとどこかで聞く「スタニスラフスキー・システム」についても学ぶことができる一冊。

お芝居をやっていると「状態を演じない!」ってよく言われるのですが、なかなか体感として掴むのが難しいんですよね…。

この本は、ロングセラーとなった「発声と身体のレッスン」と合わせて読むと、なお学びが深まります。

“役を生きる”演技レッスン:俳優をめざすなら学ぶべきこと、鍛えるべき必要な力を教えてくれる1冊

まな

役を生きられる俳優になりたい!

この書籍は、演技とはどういったものか、俳優を目指す上で必要な感受性や情熱、知っておきたい基礎知識とは何か、などをグッと紹介しています。

まさに役を生きる俳優になるための全体地図がまとまった1冊。

1人でもできる演技の練習方法も紹介されています。家でできる練習方法に悩んでいる人にも!おすすめ!

「俳優の教科書」:作品を支える映画監督、事務所、撮影スタッフの声も知れる

「俳優の教科書」は、「映画24区スクール」を手がける映画24区代表の三谷一夫さんが、若手の俳優に向けて書いたもの。

どうやって1つの映像の作品が作られていくのか、その制作の工程を学べるほか、脚本の持つ役割やその読み解き方、俳優として求められる力(脚本を読み解く力や演技力、自己PR力など)と、その磨き方など、ぎゅっとまとめられています。

ちなみに私は、脚本ってどう読んだらいいのかわからない時にこの本を読んでいました。脚本について知りたかったのに、作品作りの裏側も知れたのは本当に大きかったです。なかなかワークショップでは教えてくれないのです…この部分。

今から初心者でも意識できる俳優力の磨き方のポイントも紹介されています!

脚本の読み方、役を生きるコツ、メソッド演技を学ぶ。演技力を磨くおすすめの専門書2選

演技の基礎を学んだ後は、さらに技術を深め、演技力を磨く書籍もご紹介!

俳優の演技術:映画監督が教える「現場に向かう前の準備」の話

現場とかに向かう前にどんな準備をしたらいいのかわからない…!

ここで悩んでいた時に買った本がこれでした。意外と教えてくれない「現場に向かう前の準備」の話。

この本は、まず脚本とは?→役にアプローチする方法→場面ごとに役をとらえる方法→セリフや動作を考える→実際の演技といった流れで構成されています。

そのため、台本をもらってから実際の現場に向かうまでに考えておくこと・想像しておくことや、考える力・想像する力を鍛えるための日々できるトレーニング方法がまとまっているので、めちゃくちゃありがたい…!

イヴァナ・チャバックの演技術:アメリカ式の俳優力を知るならこの1冊

まな

アメリカ式の演技論を学ぶならと買った1冊。世界広がるかも

スタニスラフスキー・システムが元になったイヴァナ・チャバックのメソッド。

この本では、感情を掘り下げ、真実の演技を引き出すための12のステップが詰まっています。自分自身の内面と向き合い、より深い演技を目指す俳優にとって、非常に役立つ内容となっています。

日々の演技練習やオーディションに役立つおすすめ書籍4選

演技って、本当に人の数だけアプローチ方法があるといってもおかしくありません。

でもお芝居を始めたばかりの頃は、何があるのかわからないことがほとんど。また、「どんな表現ができるのか」を知ってもらうオーディション時、意識しておきたいことも先に本で知っておくと、本番で実力を出しやすくなります。

魂の演技レッスン22:印象に残る演技って?

印象に残る演技ってどう生まれるんだろう?

こんな悩みを持っていた時に買った1冊。

アメリカの女優、ステラ・アドラーが教えていた内容をまとめたものです。

めちゃくちゃパワフルなアドラーさん。元は英語なのですが、和訳されていても、なお伝わるエネルギッシュさは本当にすごい。

いろんな意見がある1冊ですが、俳優を目指すなら持ち合わせておくべき意識や、日々できるトレーニングであったり、俳優としての体の作り方などなど、学びになることはたくさんあります。

演技をするためには、外の世界に目を向けなくてはならない。私はレッスン中、これから何度もそう言います。でも、その前に、まず自分自身に目を向けて姿勢を正して下さい。

(中略)

演劇を学ぶなら、やるべきことに集中しなさい。

「魂の演技レッスン22」より引用

一番はじめの章にあった文章なのですが、一気に背筋が伸びました。

ザオーディション:オーディションに勝つための秘訣

オーディション、うまくいかない…

オーディションは、「あなたはどんな俳優なのか」を相手に伝える場。この本では、オーディションに臨む際の心構えや準備の方法、審査員を魅了する演技のコツなどが紹介されています。

実際のオーディションで成功するための具体的なアドバイスが満載で、オーディションに向けて準備を進める俳優にとって、大きな助けになるはず…!

まんが版 緊張をとる 人前編:人前で緊張するならまずはこれ読んで

本番とかオーディションでめちゃくちゃ緊張してしまう

「緊張しちゃダメ」って言い聞かせるのは逆効果。しかも、緊張している心を“直接”操作できない。じゃ、緊張を取るには?なんで緊張しちゃうの?などをわかりやすく解説!

緊張しちゃいそうな時は、全力で変顔をしたり、と、ちょっとだけ勇気が必要な、でも緊張とうまく付き合えそうなエクササイズ方法が詰まった1冊です。

活字は苦手やねん…という人にもおすすめ!

人前でのパフォーマンスに自信を持ちたいあなたに、全力で届けたい一冊となるでしょう。

NEED 本当のあなたをさがす旅:人の心の仕組みを学ぶならこれ!

なんか人の心って複雑すぎない?

この本は元々「自分では気づけていない、でも心の奥底に眠っている“やりたいこと”を見つけよう」という本です。だから本のタイトルが「NEED 本当のあなたをさがす旅」。

自分を理解すると同時に、台本に書かれている他の人を理解する時にも役立つポイントがたくさん詰まっています。

例えば、他ではうまくいくのに、こういう時はうまくいかないな…とか。それって子どものころの経験が原因になっていたり。

俳優の体=人を演じる楽器と考えると、その楽器には癖があるのか、どうやったら表現する時に生かすことができるのか、といったように。俳優としての取扱説明書をつくるのにめちゃくちゃおすすめしたい。

演技の引き出しを増やす。彩りを添える技術を学ぶおすすめ書籍3選

演技力を高めるためには、演技に関する知識や技術だけでなく、外見や表現力にも気を配る必要があります。ここでは、演技力アップのための補助教材としておすすめの書籍を紹介します!

世界一シンプルなナチュラルメイクの教科書:舞台やカメラの前での自己表現を学ぶ

まな

メイクとかめちゃくちゃ苦手…というあなたにぜひ!

メイクをするにはするのですが、自分の顔を生かすメイクの方法を知らない私…。舞台とか自分でメイクをすることがほとんど。なので、なんとか自分でメイクを学べる方法はないか…と思い、手に取ったのがこちら。

本当に、本当に!買ってよかったです。メイクが苦手な方はぜひ手に取ってみてください。

俳優創作者のための動作表現類語辞典:演技の動きの引き出しを増やしたい…ならこの本がお勧めです

演技の引き出しが少なすぎる

自分の演技の引き出しの数って、多いほど選べる表現が増えるので、めちゃくちゃ強いです。

でも、その引き出しってどうやって増やすの…?

本を読んだり?映画をみたり…?ってところが挙げられると思います。

そこに!この1冊を加えてください。

この本は、動作表現の類語辞典。1763に及ぶ、さまざまな動作や表情をまとめています。表現しか書かれていないこともあるので、正直すぐに吸収するのは難しいかも。でも、しつこく向き合い続けることで、気づけば自分の中の「お芝居の動き」の引き出しが増えています。

感情類語辞典:「感情」の言葉を増やしてみて

この感情って、なんていうんだろう

台本読んでたり、現場で作品作りをしていると出てくる「感情」のこと。ですが、たまにどの感情に当てはまるか言い表せない、なんてことありません?(わたしは時々あります)。

この本は、さまざまな感情の言葉を知れる他、それぞれの細かな違いや表現方法も紹介。この辞典を使って感情表現の練習のお供に持っておきたい1冊です。

自分でも演技本を探したい。どう選んだらいい?

自分でも演技の書籍を探すのであれば、「まず何を知りたいのか」を明確にした上で探すのが大切です。

例えば、映像演技をもっと深く知りたい、のであれば、映画やテレビドラマの演技に特化した本を、舞台演技に興味があるなら、舞台表現に焦点を当てた本を選ぶのがいいです。

また、有名な俳優のインタビューを読んでいると、たまに「この本を読んだんですよね」ってその人のバイブル的な1冊が紹介されていることもあります。憧れの俳優さんが下積み時代に読んだ演技本がもしわかるなら、そういった1冊を読んでみるのもありです。

また「演技 本 ランキング」「俳優 演技 本」「演技 練習 本」といったワードで調べてみると、関連書籍を消化している他のサイトもあります。ぜひ参考にしてみてください。

書籍代って高い…でも安く読みたい…そんなあなたに嬉しいお知らせ

ここまでいろんな演技本を紹介しましたが!お芝居を始めてすぐの頃って「お金がない…」なんてことも少なくありません。

>> あせて知っておきたい「俳優の経費」にできるもの

大体書籍代って1冊2,000~3,000円くらい。ですが、数が増えると、その金額もどんどん膨らんでいます。

しかも新品で買ったあと、古本屋で売ろうと思っても、新品の値段以下のことがほどんど。

せっかく買ったのに、思ってたのと違う…!

こんなのもったいなさすぎませんか…?!

時間とお金の節約をしたいなら「Amazon Kindle」

損を減らして、お得に本代を節約する方法として、電子書籍の読み放題プランを利用するのもありだと思っています。いろんな電子書籍のサブスクサービスがありますが、私のお勧めは「Amazon Kindle」。

月額980円(2024年3月現在)で、200万冊以上の書籍が読み放題!今回紹介した本の中にも、こちらのkindle対象になっている本もあります。

30日間無料期間がついているので、お試しで登録している間に気になる書籍を試し読み→合いそうなら書店で買って、Kindleは解約するのが一番失敗の少ない本の買い方だと思います。

この機会にぜひ試してみてください。

\ 30日間お試しできるのは今だけ!/

まとめ|演技本おすすめガイド

今回は演技基礎から、それぞれにジャンルに特化した書籍まで様々な演技本をご紹介しました。

演技の基礎を学ぶ:おすすめの演技入門書3選

  • 演技と演出のレッスン
  • “役を生きる”演技レッスン
  • 「俳優の教科書」

脚本の読み方、役を生きるコツ、メソッド演技を学ぶ。演技力を磨くおすすめの専門書2選

  • 俳優の演技術
  • イヴァナ・チャバックの演技術

日々の演技練習やオーディションに役立つおすすめ書籍4選

  • 魂の演技レッスン22
  • ザオーディション
  • まんが版 緊張をとる 人前編
  • NEED 本当のあなたをさがす旅

演技の引き出しを増やす。彩りを添える技術を学ぶおすすめ書籍3選

  • 世界一シンプルなナチュラルメイクの教科書
  • 俳優創作者のための動作表現類語辞典
  • 感情類語辞典

少しでもこの記事がお役に立っていれば幸いです!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次