俳優や芸人、ミュージシャンなど、芸能の世界では事務所に所属する人もいれば、フリーランスとして活動する人もいます。
事務所所属であれば、自分の代わりに事務所がお金の請求などもしてくれるのですが!
フリーランスの場合は自分で請求書を作成して送らなければいけません。
しかしフリーランス1年目だと、どのように請求書を作成すればいいのか、わからない人も多いのではないでしょうか。
本記事では「請求書?何それ?」という方にも、分かりやすく、これを見るだけで請求書とは何かをわかるように解説していきます!
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請求書はお金を請求するだけの書類じゃない
請求書は「仕事に対する報酬をもらう申請書」です。
税金や会計処理の際に必要な書類ですが、取引先との信用にも関わる書類でもあります。しかし、不備のせいで再提出が必要な場合も。
私も仕事で初めて請求書を出したときは、不備だらけで、再提出した経験があります…(白目)
取引先の会社からすると、請求書に不備が多すぎると「え?大丈夫?」と思われかねませんよね。
フリーランスは信用が大事です。こうしたところで信用を失って、次のチャンスが消えてしまった、なんてことになれば、めちゃくちゃもったいないです。
というわけで、私のように請求書で再提出が必要!なんてことが起きないようにしてください…!
仕事を受ける前に「ギャラの金額と支払い条件」は確認して!
仕事を始める前に、ギャラの金額と支払い条件をしっかり決めておきましょう。うやむやのままでは、最悪ギャラが入らないこともあります。
こうしたトラブルを防ぐためにも、次の2つはしっかり確認してください。
金額関係で確認しておきたいのはこの3つ
税込or税抜
税込or税抜は、例えば10,000円のお仕事をしたとき、
10,000円×(1+10%)=11,000円
の金額で請求書を発行することが多いです。仕事によって、この記載が指定されている場合もあるので、要チェックです。
か、確認忘れた…
もし確認忘れたら、一旦消費税込みの金額で作成して、取引先に送って確認してもらうのがいいと思います…!(基本的にはお仕事前に消費税込みか確認しましょう!)
源泉徴収の有無
基本的に取引先が源泉徴収をするのが一般的です。ですが、相手が個人事業主だったり、小規模の会社の場合は、源泉徴収がない場合も。
そのため、もし個人事業主の場合は、事前に確認しておくのが安心です。
源泉徴収の計算方法は、
- 100万円以下の場合:「源泉徴収税額=支払金額×10.21%
- 100万円を超える場合:源泉徴収税額=(支払金額−100万円)×20.42%+102,100円
と決まっています。
源泉徴収がある場合は、確定申告時に源泉徴収書が必要なため、事前に確認しておくと申告時に困らずに済みます!
振込手数料の負担はどちらか
「請求した金額よりもなんか少ない…」ってなんだかいやですよね。そうならないためにも、事前にこうした点も確認しておきましょう
振込期限
いつまでに振り込んでもらえるのか、あらかじめ確認しておきましょう。
一番多いのは、「月末締め、翌月末支払い」のパターンです。
この場合は、11月10日に仕事をした時、11月30日が締め日になり、12月31日ごろに振り込みがされる、というものです。
指定がなければ「翌月末」でOK(取引先によっては指定があることも)
請求書ってどう書くの?注意すべきポイント5つ
具体的な請求書の書き方を見ていきましょう!
実際に見本を作ってみたので、1つずつみていきましょう。
①日付・請求書番号
日付は締め日にあたる日付を記入します。
例えば、12月締め切りなら「12月31日」、といった感じです。
また請求書番号は、あなたの管理しやすい番号の付け方で問題ありません。
私は西暦4ケタ+発生月と通し番号(何枚目の請求書なのかを記載)の形式で番号をつけています。(例:202312-01なら、23年12月に発行した1件目の請求書という意味になるようにしています)
請求書番号には決まったルールがないので、自分がわかりやすいと感じる番号の付け方でやってみてください。
②取引先・件名
ここミスると取引先から「えっ…?」って思われます。要注意。
注意する点としては次の2つポイントです。
- 「株式会社」の場所が、最初に来るのか(前株)、最後に来るのか(後株)
- 漢字やアルファベットの綴り、大文字or小文字を間違えていないか
日常でも当たり前なポイントですが!請求書作業とかめんどくさい作業なので(おいッ)、どうしてもこういった細やかな確認はサボってしまいがちです。また取引ができるように、こういった相手の名前や会社名を間違えることだけは全力で回避しましょう。
合わせて、何の請求書かもわかるように、わかりやすく件名も記載しましょう。
③自分の名前や住所・連絡先
請求書にはこういった自分の名前の他にも、住所や連絡先を書く必要があります。手紙でも、差出人不明だと、ちょっと不信感を持ってしまいますよね。「安心して取引できる人です」という印象を持ってもらうためにも、忘れずに記載しましょう。
最低限必要なものとしては、次の4つです。
- 名前(芸名で活動している場合は、本名との併記すると親切です)
- 住所(自分が住んでいる家か、バーチャルオフィスの住所を入れると◎)
- 電話番号
- メールアドレス
④振込期限
振り込み期限は、最初に仕事を引き受ける時の「支払い」の月にあたる月末を指定して記入する事が多いです。
例えば、当月締切・翌月支払(振込)の場合。12月締め切りだとしたら、「1月31日」が締め切りになります。画像参考例の請求書は、「当月締め切りの、翌々月支払い」の条件の締切になります。
⑤振込先・振込手数料
ここをミスると、最悪振り込まれないこともあります。取引先名の確認と同じくらい振込先の確認もミスしないように注意しましょう。
振込先情報として必要なのは次の4つのポイントです。
- 銀行名(銀行コードもあると親切)
- 支店名と支店コード
- 口座番号(普通口座、など口座種別も忘れずに)
- 口座人名義
また振込手数料の負担先の記載も忘れずに。
何も指定がなければ、「恐れ入りますが、振込手数料は貴社のご負担でお願いいたします」と、備考欄に書き添えるようにしましょう。
請求書作成がめんどうなら、ツールを使うのもアリです!
請求書を出す(送る)タイミングっていつ?
「仕事が終わった後で出す」のが基本です。
最初のうちは、単発でのお仕事が多いため、仕事が終わるごとに請求書を提出することがほとんど。
継続的なプロジェクトの場合は、月末やプロジェクトの特定の段階で提出することもあります。
こうした請求書を送るタイミングは、仕事を引き受ける時に先方に確認しておきましょう。
また、仕事が完了したらすぐに請求書を作成し、約束された期日に遅れないように送付しましょう。
請求書の提出が遅れると、困るのはあなたです…!
ちなみに請求書の送付方法は大きく2つに分かれます。
少しでも信用を落とさないように気をつけたいポイントも書いてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
送付方法 | 気をつけたいポイント |
---|---|
郵送 | ・住所や会社名・名前の書き間違え ・送付状があると丁寧 ・封筒の面には「請求書在中」と記載 |
メールで送付 | ・PDF形式が原則(データの書き換えを防ぐため) ・請求書のデータには「名前_請求書の件名.pdf」で名前をつけると◎ |
まとめ:請求書は取引先との信用にもつながる。ミスをゼロにして次に繋げていきましょうー!
請求書の作成をするときは、請求金額の確認に加えて
- 取引先名
- 締め日・支払い期限
- 振込先情報
- 振込手数料の負担先の記載
この4つのポイントもしっかり確認しましょう。どうしても苦手なら、Misokaなどの請求書発行ツールに頼るのもひとつ。
請求書でうっかりなミスを起こして、せっかくのチャンスを潰してしまった…!なんて事が起きないように、ツールなどもうまく使っていきましょう!
この記事が少しでも役に立ったら嬉しいです!ほいでは!
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