出演料の請求書が必要なんだけど、どうすればいいの?
事務所に所属しないフリーランスの芸能活動。
自分で請求書を作成して送らなければいけません。
しかし請求書の作成方法がわからない人もいるのではないでしょうか?
本記事では「請求書?何それ?」というあなたへ請求書の作成方法をわかりやすく解説していきます!
わたしはこんな人
- 現役舞台俳優(活動歴は5年以上)
- 正社員で経理の経験あり(日商簿記検定試験3級合格)
- パソコン関係が好きで、大学は情報学部卒業
請求書の作るのは本当にめんどくさい…!
と思うあなたは「請求書作成ツール」に頼りましょう。
フリーランスはやることが多い!
ツールを使って賢く時間を節約しましょう〜!
私のおすすめは請求書作成ツールのMisocaです。
インボイス制度にも対応したフォーマットを用意してくれているので、あとはガイドに沿って入力するだけで請求書が作れてしまいます。
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ギャラ(出演料)の請求書の書き方ポイント5つ
ギャラ(出演料)の請求書の書き方を見本に沿ってわかりやすくお届けします。
フリーランスの請求書に必要なポイントは以下の5つです。
ギャラ(出演料)の請求書の書き方ポイント
具体的に見ていきましょう!
①日付・請求書番号
まずは日付・請求書番号の書き方を解説します!
日付の書き方
請求書の日付は締め日にあたる日付を入れてください。
12月締め切りなら「12月31日」と記入します。
締め月って何?
請求書の締め日とは?
請求書は決められた期間や案件ごとに作成します。
そのひと区切りとなる最終日が「請求書の締め日」です。
出演料の場合は「出演した番組・作品」といった案件ごとの作成が多いです。
請求書番号
請求書番号は自分が管理しやすい番号の付け方でOKです。
私は西暦4ケタ+発生月と通し番号(何枚目の請求書なのかを記載)の形式で番号をつけています。
②取引先・件名
次に取引先・件名の書き方を解説します!
ここミスると取引先から「えっ…?」って思われます。要注意!
取引先
取引先は請求先の会社名 or 事業主名を入れます。
取引先を記入するときの注意する点は、次の2つポイントです。
- 「株式会社」の場所が、最初に来るのか(前株)・最後に来るのか(後株)
- 漢字やアルファベットの綴り、大文字or小文字を間違えていないか
請求書作業とかめんどくさい作業なので、こういった細やかな確認をサボりたくなってしまいます。
でも請求書はお仕事のラストスパート。
「安心して仕事ができる人」の信用を勝ち取るためにも、相手の名前や会社名は間違えないよう、念入りに確認をしましょう。
件名
出演料の請求書に記載する件名は、「出演した番組・作品」といった案件を入れます。
例えば舞台の出演料の場合は、以下のような件名をつけます。
件名をつけるときのポイントは以下の2つです。
- どのジャンル(舞台・ドラマ・映画など)
- 作品名
この要素を件名に含めることで、ぱっと見で何の請求書か判断することができます。
取引先から件名の指定がある場合は指示通りに記載しましょう
③自分の名前や住所・連絡先
請求書には請求元の情報として、自分・住所・連絡先を書く必要があります。
最低限必要な項目は以下の4つです。
請求書で請求元の欄に必要な項目4つ
- 名前(芸名で活動している場合は、本名と併記すると親切!)
- 住所(自分が住んでいる家か、バーチャルオフィスの住所を入れると◎)
- 電話番号
- メールアドレス
手紙でも、差出人不明だと、ちょっと不信感を持ってしまいますよね。
「安心して取引できる人です」という印象を持ってもらうためにも、忘れずに記載しましょう。
④振込期限
振り込み期限は、最初に仕事を引き受ける時の「支払い」の月にあたる月末を指定して記入する事が多いです。
例えば、当月締切・翌月支払(振込)の場合。
12月締め切りだとしたら、「1月31日」が締め切りになります。
画像参考例の請求書は、「当月締め切りの、翌々月支払い」の条件の締切になります。
⑤振込先・振込手数料
ここをミスると、最悪振り込まれません。
取引先名の確認と同じくらい振込先の確認もミスしないように注意しましょう。
振込先情報として必要なのは次の4つのポイントです。
- 銀行名(銀行コードもあると親切)
- 支店名と支店コード
- 口座番号(普通口座、など口座種別も忘れずに)
- 口座人名義
また振込手数料の負担先の記載も忘れずに。
何も指定がなければ、「恐れ入りますが、振込手数料は貴社のご負担でお願いいたします」と、備考欄に書き添えるようにしましょう。
請求書作成がめんどうなら、ツールを使うのもアリです!
請求書はお金を請求するだけの書類じゃない
請求書は「仕事に対する報酬をもらう申請書」です。
税金や会計処理の際に必要な書類ですが、取引先との信用にも関わる書類でもあります。
しかし、不備のせいで再提出が必要な場合も。
私も仕事で初めて請求書を出したときは、不備だらけで、再提出した経験があります…(白目)
取引先の会社からすると、請求書に不備が多すぎると「え?大丈夫?」と思われかねませんよね。
フリーランスは信用が大事です。
こうしたところで信用を失って、次のチャンスが消えてしまったら、めちゃくちゃもったいないです。
というわけで、私のように請求書で再提出が必要!なんてことが起きないようにしてください…!
仕事を受ける前に「ギャラの金額と支払い条件」は確認して!
仕事を始める前に、ギャラの金額と支払い条件をしっかり決めておきましょう。
うやむやのままでは、最悪ギャラがもらえません。
こうしたトラブルを防ぐためにも、次の2つはしっかり確認してください。
金額関係で確認しておきたい3つ
税込or税抜
税込or税抜は、例えば10,000円のお仕事をしたとき、
10,000円×(1+10%)=11,000円
の金額で請求書を発行する場合が多いです。
仕事によって、記載が指定されている場合もあるので、要チェックです。
か、確認忘れた…
もし確認忘れたら、一旦消費税込みの金額で作成して、取引先に送って確認してもらうのがいいと思います…
(基本的にはお仕事前に消費税込みか確認しましょう!)
源泉徴収の有無
基本的に取引先が源泉徴収をするのが一般的です。
ですが、相手が個人事業主だったり、小規模の会社の場合は、源泉徴収がない場合も。
もし個人事業主の場合は、事前に確認しておくのが安心です。
源泉徴収の計算方法は、
- 100万円以下の場合:「源泉徴収税額=支払金額×10.21%
- 100万円を超える場合:源泉徴収税額=(支払金額−100万円)×20.42%+102,100円
と決まっています。
源泉徴収がある場合は、確定申告時に源泉徴収書が必要なため、事前に確認しておくと申告時に困らずに済みます!
振込手数料の負担はどちらか
「請求した金額よりもなんか少ない…」ってなんだかいやですよね。そうならないためにも、事前にこうした点も確認しておきましょう
振込期限
いつまでに振り込んでもらえるのか、あらかじめ確認しておきましょう。
一番多いのは、「月末締め、翌月末支払い」のパターンです。
この場合は、11月10日に仕事をした時、11月30日が締め日になり、12月31日ごろに振り込みがされる、というものです。
指定がなければ「翌月末」でOK(取引先によっては指定がある場合も)です。
請求書を出す(送る)タイミングっていつ?
「仕事が終わった後で出す」のが基本です。
最初のうちは、単発でのお仕事が多いため、仕事が終わるごとに請求書を提出することが多いです。
継続的なプロジェクトの場合は、月末やプロジェクトの特定の段階で提出する場合もあります。
こうした請求書を送るタイミングは、仕事を引き受ける時に先方に確認しておきましょう。
また、仕事が完了したらすぐに請求書を作成し、約束された期日に遅れないように送付しましょう。
請求書の提出が遅れると、困るのはあなたです…!
ちなみに請求書の送付方法は大きく2つに分かれます。
少しでも信用を落とさないように気をつけたいポイントも書いてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
送付方法 | 気をつけたいポイント |
---|---|
郵送 | ・住所や会社名・名前の書き間違え ・送付状があると丁寧 ・封筒の面には「請求書在中」と記載 |
メールで送付 | ・PDF形式が原則(データの書き換えを防ぐため) ・請求書のデータには「名前_請求書の件名.pdf」で名前をつけると◎ |
まとめ|請求書は取引先との信用にもつながる。ミスをゼロにして次に繋げていきましょうー!
請求書の作成をするときは、請求金額の確認に加えて
- 取引先名
- 締め日・支払い期限
- 振込先情報
- 振込手数料の負担先の記載
この4つのポイントもしっかり確認しましょう。どうしても苦手なら、Misokaなどの請求書発行ツールに頼るのもひとつ。
請求書でうっかりなミスを起こして、せっかくのチャンスを潰してしまった…!なんて事が起きないように、ツールなどもうまく使っていきましょう!
この記事が少しでも役に立ったら嬉しいです!
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